出演はナポレオンズ、五十嵐笑子さん、YUKAさん、アレマー玉井さん、ゆみさん、前田知洋さんの6組(出演順)。
5日。東京に到着して宿に荷物を置いて、すぐさまマジックランドへ。早々にチケットを入手してそれから新宿末廣亭へ寄席を見に行く予定でした。
ママさんがいらっしゃったので前回の感想として『女性が流れを持ってマジックを演じていると華やかだし魅力的で良いですね』とお伝えして、女性マジシャンの話を少し。「男の人ばっかりだとやっぱりむさ苦しいわよねえ」なんて言葉も印象的でしたが(´∀`;)、ティナ・レナートの掃除婦の演技について「マジックって1度見たら『もういいかな』ってなりがちだけど、あの掃除婦の演技は種や仕掛けに頼っていない見せ方だから、何度見ても楽しい」といったことを仰っていて『あ、なるほど!』と。そこで初めてこの言葉の意味が解ったような気がしてドキドキしました。
図らずも今回のテーマは「物語」でしたし『観る』という点からも非常に参考になる良い話を聴かせて貰えたと思います。
そういう話をしている間に、植木さんが見えてらっしゃいましたが、その間私は『これは夢ですよ、イリュージョン』なんてボンヤリしながら、今回のレッツも早々に始まっているなあと思ってました。
こうして色々驚きがありつつ、ママさんには面白いお話をたくさん聴かせて頂いている間に時間が過ぎまして、閉店間際までお邪魔をしてしまいました。当初この日を予定していた末廣亭は次の日になりましたとさ。
前日、失礼にもマジックランドに長居してしまった為に末廣亭は予定を繰り下げて行ったのですが、お陰で(?)見れないだろうなあと思っていた(昼の部の出演予定だった為)アサダ二世さんを夜の部の高座で見ることが出来ました。
印象的だったのが「やってる側もわからないマジック」と述べて始めたマジックでの「当のマジシャンだって仕掛けがわかってないんだから。それをお客さんが仕掛けを見破ろうとして考えてしまうから、拍手ができないんですよ」という言葉。
「わからない」なんて前置きをして始めてしまえば、誰でも少なからずそのことについて考えてしまうものだと思います。まさにそのことに引っ掛かった気がして、手の止まっていた私は苦笑いするしかありませんでした。無邪気に拍手のできるマジックの良さというのを逆説的に感じました。
見れて良かった。
私たちが席について後、ふっと入り口側を見ると小石さんがいらっしゃっいましたな、何故客席に居るんだろうか、とか動揺しながら思ってたんですけど、小石さんは普通に客席案内をされたり。椅子に腰掛けたりしていました。ウウム。暫くしたら前田さんもいらっしゃって、お客さんとお話されてました。『開演前なのにマジシャンがウヨウヨ(お二人でしたが)!』…開演前から大変緊張しました。
前回、見ておこうと決めたステージの様子。今回は花を生けてあるのではなく、葉の落ちかかった木でした。秋から冬の彩りといった感じ。外はまだ暑かったのですが、中はクーラーが効いてるわ、私は動揺してるわで寒かったので丁度いい具合のステージでした。
【美女と野獣】のラストシーン、野獣が王子に姿を変える段をYUKAさんが読み上げて、「物語とマジック」「マジックと物語」について。【オペラ座の怪人】など、マジックが効果的に使われている物語と、物語がマジックを得たことで表現が飛躍的に発展したというお話。あるいはマジックに物語が入ると…、とこの辺は後にTONさんとのお話でも出てきました。
で、ここからナポレオンズが登場するまでのことがスコーンと抜けています。まさか最初に出てくるとは思っていなかったので、あっと思ったのは覚えていますけれども。
「ナポレオンズは25年やっておりますが、」というここ最近よく聞く物語?から『あったまぐるぐる』へ。前の方にいらっしゃったお客さんの「それ25回くらい見た!」という言葉に対して「いいじゃないですか26回目で」とか「お客さん、これたくさん見てるでしょうけどね、私の頭はそれよりはるかに回ってるんですよ。(植木さんを示して)代わってくれないから」とか。生だなあという遣り取りが見られました。生ぐるぐる、あの回転しているときの何とも言えない二回転目以降まで待って、何故か笑ってしまうあの間が実感できて良かったです。
「回る回ると言う事で-----」と回転にちなんだ予言を2つ。どちらもあっと言わせて笑わせてくれる予言でした。私のメモはたくさん付いてるんですが、終りに「これで笑点のネタ見せ終り!」とお二人が引っ込んでいったので、詳しくは笑点をご覧下さい(横着)。
YUKAさんがステージに戻って「テーマは“回る”じゃないんですよ、勝手に変えてましたけど(苦笑)」…流れに乗ってテーマが変遷していったので見ていたときには気が付きませんでした。
サテン地のような光沢のある(照明の加減でそう見えたかも)燕尾服と、白い手袋。カッチリしたマジシャンスタイル。
演技中のBGMは『CASA S.FRANCESCO』
白いバラが増えたり、花びらが変化して舞ったり。花の間から鳩が出たり。そこで初めて鳩出しを見ましたが、そればかりが突出しているわけではなくて、白を基調として全体的に綺麗に纏まっていました。ともすれば男性的な格好でどういう演技なんだろう?と最初は思ったんですが、白色も潔癖すぎるようなものではありませんでしたし、とても細やかで柔らかくて素敵だと思いました。
あんまりにも素敵で、この辺から泣きが入ってました。
最後の出演者が登場する段でマジシャンが横並びになったときに気が付いたのですが、五十嵐さんはすごく小柄な方でした。小石さんの隣に並んでらっしゃいましたけども(含みはありません、マジで)。演技中は全然そういうことも感じませんでしたし、綺麗なんだけど迫力があってカッコよかったです。逆に最後に『こんな小柄な方が!』と驚かされたくらいでした。
(纏め中)
おそらく前と同じくギンギラギンのスパンコールの付いた衣装。スターウォーズのテーマが激しく鳴り響く中、トラボルタポーズで登場。
「マジシャンになるにあたってまず名前を考えようと思いました。カッコよくカタカナ+玉井にしようと思いまして、ゴールデン玉井にしたんです」…とここで前の女性のお客さんに「日本語訳して下さい」と尋ねて回る。誰も答えなかったように思いますが(苦笑)「この名前ですと、子供たちに『××××!』『××××!』と言われまして、それでアレマー玉井に改名しました」というアレマー玉井物語を語ってらっしゃいました。「ちなみに、どちらもナポレオンズ先生に付けて貰いました」……(苦笑)。
風船を取り出して「風船には色々注意書きがあって、その中に『口に入れるな』というのがありますが、私はこれを飲み込んで見せます!幾多のマジシャンがこの技に挑み、命を落としました。もし!私がここで命を落としたら皆さん、手を合わせて下さい。もしも成功したら手を叩いて下さい」…といった口上を述べられたのですが、私、この口上にいたくに感動しました。ゴールデン玉井の話も思わず飛んでいきましたよ。カッコよかったです。
「では、行きます!」と膨らませた風船を、飲んでる。ウエェーーーー(´Д`;) と思わずカッコイイと思ったことも忘れて顔を顰めてしまいました。これはマジックというより吃驚人間じゃないですか!見事飲みきった後「あの、皆さん目付きが変ですよ」って。そりゃあねえ(笑)。
このネタが終わってアレマーさんが去っていった後、YUKAさんが「アレマーさんはバッグ1つで来たんですよ。日本一ネタの少ないマジシャンです。今まではナポレオンズだったんですけどね」と笑っていらっしゃいました。バッグ1つでここまでのインパクトを持ってくるなら素晴らしいものです、本当に。
(纏め中)
「北海道のキタキツネは牛を食べるんだよ。特に産まれたての子牛が産声をあげるときにキタキツネはその舌、牛タンだ。それを狙って食べてしまうから、北海道の牛はみんな舌ッ足らずなんだ」
「どんな風に」
「ンモゥ」
「ンモゥ?」
「ンモゥ」(何かフランス語調)
「それ馬場さんじゃないのか」
「ポゥ」
とか何とか。舌ッ足らずの牛を互いに声を出しつつやってました。可愛いといえば可愛い、妙といえば妙な光景から、自然と富士山のお話へ。
「富士山と一緒ロケに出てますね、毎週。あの誰も見ていない番組。出てる本人も見てないからね、CSだから。あれ、出演するからチューナーくれるのかと思ったらくれないんだもんな」
富士山と一緒についての詳細は小石さんのエッセイ『ライフ・イズ・マジック』へ。
「…今日はこんなとこだな」、とオチの無いまま終了。暗転。…したと思ったら「あー、ちょっと明るくしてもらえますか」と再び現われて「それの宣伝するんでしょ」と植木さんの『ギターコード入門』の宣伝。この本は帰りにマネージャーさんが出入り口付近で「ナポレオンズの植木が一人で書きましたー、もう一人は書いてませんー」と売っていらっしゃいました。
(纏め中)
LOCKED ROOM